開炉の茶事稽古

茶人の正月とも言われる開炉の季節を迎え、五藤宗紫先生の茶事特別稽古をはじめ、養和会の和里田宗美先生、吉田宗友先生、鈴木宗幸先生が茶事稽古を行いました。

昔から炉開きには「さんべ」を用いるのが習わしになっており、瓢(ふくべ)の炭斗、備前(伊部いんべ)の灰器、織部(おりべ)の向付を取り入れた道具組で皆様をお出迎えされ、半年の風炉の時期を経て、あらためて炉に向かう神妙で厳かな心持が、亭主だけでなくお客様の一人ひとりからも伝わってきました。

懐石はいつもお願いする三友居さんのほか、嵐山吉兆で修業された水光庵の石田さんが腕を揮って、向付の鯛、煮物椀の海老真薯、八寸の唐墨などお目出度い献立と相成りました。

また気持ちをリセットして、これからの炉の半年間を精進なさってください。

先生方、参加された皆様お疲れさまでございました。