3月30日、養和会青山教室にて今年度最初の茶事特別稽古が行われました。
寒い冬が終わり、春の花が一斉に開きはじめ、釣釜から透木釜へと風情が変わるこの頃、ちょうど桜も満開になりました。
今回は特に、経験豊富な亭主、正客役の皆様のお人柄でしょうか、問答も和やかに弾み、厳しい中にも穏やかな時間が流れていたように見受けられました。また、ハワイから一時帰国してタイミングよく参加していただいたお弟子さんもいらっしゃいました。
さよりや鯛、春野菜が目にも華やかに映る三友居さんの一汁三菜や、五藤宗紫先生の趣向を凝らした道具組みなどから、客役の皆様はひしひしと春の訪れを感じ入り、緊張の中にも終始皆さんの笑顔が絶えない席となりました。寿(ことぶき)の語源で「言祝ぐ(ことほぐ)」という言葉がありますが、まさにその表現があてはまるようでした。
次回は5月30日、31日、初風炉の茶事を予定しております。
参加申し込みは事務局で承りますので、お気軽にお問い合わせください。