5月18日、明治記念館に於いて、海上自衛隊 遠洋練習航海部隊の茶道講習会が開かれました。毎年この時期に、海自210名の若い実習幹部の皆様が、約一年かけて各国に寄港しながら世界一周の航海へ発つわけですが、文化交流の一環として茶道を紹介する場合もあるため、弥栄子先生、五藤宗紫先生から茶道のこころとお茶の飲み方を学ぶことがここ数年の恒例行事となっております。
茶道を嗜む自衛官の方々は毎年数名おり、弥栄子先生が以前に寄贈された御園棚にて、異国の方々へ呈茶を行います。
講話は途中から弥栄子先生のお孫さんである五藤一泰氏にバトンタッチされ、過去遠洋航海実習船にも同乗された経験のある氏の、実体験に基づいたなじみやすいスピーチで、自衛官の方々の緊張を解きほぐしました。
そして3回に分けて立礼による呈茶を行います。
掛物は裏千家14世 淡々斎書の「遊」の字。
お茶を飲みなれていない皆様を緊張させないよう、長い航海でも遊び心を失わないようとの計らいです。
花は大山蓮華、当日の爽やかな天気と皆様の門出にぴったりな取り合わせ。
また、茶杓は弥栄子先生作「無事」の銘があるもの
どうかご無事でお帰り下さいますよう
弥栄子先生に男前だと大絶賛された司令官、淵之上海将補を囲んで、講演された五藤一泰さんと一緒に